プジョー106フロントアンダースポイラー
2012.01.27 Fri
でもせっかく車屋さんもやってるんだから利益関係ないこともやりたいんです。
そんなわけで、僕が愛してやまないプジョー106の部品開発。でも売れなくていいんです。売る気もないんです。僕のための僕だけのパーツ。車屋冥利に尽きる一言です(笑)
どちらかで作られてるものなら購入するだけなのですが、売ってなければ作るしかないですよね。
僕が欲しかったのはバンパー下に付けるスポイラーです。もちろん世界を探せばたくさん出ていました。しかし、それらはバンパーの端に付けるだけなんです。もちろん格好は良いのですが、モーターレーシングシーンでパフォーマンスが上がらなければ必要なかったんです。
バンパー下をすべて覆うことで下方気流の最適化がしたいことと、(本当は車の下を全て一枚で覆いたいのですが、、)フロントのオーバーハングを延長したいことから始まりました。
理由はサーキット走行において時速150〜200キロでフルブレーキを行うと、106はあのホイールベースの短さとオーバーハングの無さからリアだけじゃなくフロントもヨロヨロと動き出すのが本当にイヤでした。タイヤの幅も限られてるしバネや減衰も限られています。だとしたら空気を見方にするしかないとの僕なりの答えでした。
そこで唯一の拘りはFRP製(プラスチック?)にしたかったんです。柔軟じゃないとバンパーに影響あるし、最も重要なのは歩行者保護です。カーボンでも良かったのですが万が一人や動物に当たった時相手は致命傷になりかねません。なので当たるとすぐ壊れるFRPが良かったんです。(もちろんちょっとひっかけて壊れるような柔じゃないですよ)
で、相談したのは多摩奥で毎日FRPを捏ね繰り回す自称芸術家の「ムギロー君」です。僕の指令は「安くて格好良くてちゃんとしたヤツ」です(笑)
同い年のムギロー君は僕にいつもダメだしされながら(べつにダメじゃないのですが彼の反応が面白いのでいつもダメって言ってました)完成したのは5年前です。
「100万セットとか出たらサー、一緒に島を買おうぜ!いいよなー、南の島のFRP工房は!」とかイロイロ夢見させてムチ入れて頑張らせました!
しかし、そんな彼の力作も僕が販売窓口なのでたいして数は出ませんでした(笑)
そんな今年、「よ、よしともさん。もうカタが限界に来ていて生産が限界です。。。。カタ作り治していいですか?もちろん金がかかります!」との相談を受けました。「補強してペラペラになるまで使うんだ!」とも思いましたがそれも可愛そうなので、、、、で、思いついたのが進化型モデルです。
少し前にGT300トップコンストラクターのaprのカネソ代表から下方気流の詳しいお話を伺ったこともあり、更に強いダウンフォースを発生させる方法がわかったんです。なのでそれを進化型に大きく盛り込ませ開発をスタートさせました。
ユーザーさんに話を伺うと「スポイラー有りと無しではフジスピードウェイの1コーナーのブレーキングが全く違う!スポイラー外すとフラフラするので怖いし、しっかり減速もできない!」とかなりの高評価を頂いておりました。
進化型ではそのブレーキスタビリティーを下方気流とダウンフォースから更に向上させよう!それこそバネレートを一つ上げても変化でないくらいに!を目標に再びムギロー君をヒイヒイ言わせます。
で、出来上がったのがコレです。。。。。
見た目悪いです。ただの黒いボコボコした板です。こんな物が何万もするんですから自動車部品商売は難しいであります。
しかし!装着すると丸みの強い106がこんな男らしくなります!!!
ちなみにマシンは愛知県にお住まいのI様の106です。
実はこのスポイラー。。通信販売はしていないんです。なぜなら僕の道楽でやっているので弊社の通販ラインに入れていません。でかいので梱包するのが面倒と勝手な理由で販売は「お店に来てくれた人のみ!」に限らせて頂いていました。
でも、ここ数年のお問い合わせの70%は遠い方ばかりだったんです。
愛知のI様はこの進化型の発表(ムギロー君のつまんないブログにちょっと出てました)を機に「進化型をどうしても下さい!」と熱い熱いメッセージを頂き僕が暇を見つけてグルグルダンボール梱包をさせて頂き初の通販をいたしました。「そのかわり付けたらブログに出したいので写真送って下さい!」と男の約束をしたら速攻で付けて送ってくれたんです。
ありがとうI様!もうガッツリ勝手に写真使わせて頂きますね(笑)
1型より15mm先端を延ばしました。一般的なサーキットでのバネレートから計算するノーズダイブ量から路面とのダウンフォースを試算したらこの長さになったんです。
センターにガバッと開いたダクトは下部の強度を落としシナリを出すことにより更にダウンフォースを発生させます。時速200キロ付近になると見た目真ん中が下がります。
サイドのフィン形状は全く意味ありません。完全な格好だけです。
ただ、今回のムギロー君への宿題は「レッドブルF1のいろんな羽みたいにより立体的なのがいいね。君ならエイドリアンニューウェイを超えられるはずだ!」みたいな適当な理由です。デザイナーと製作者にやる気を出させる為には多少の虚偽も必要なんです。
ちなみにこれするのが一番コストがかかったのは内緒の話です。
ってわけでつまらないことして販売価格も1型より大幅に上がってしまいました。
価格は43000円(+消費税)になります。
で、今回から通信販売をすることになりました。ただ、梱包や発送準備するのが僕なので正直かなり不安定です。お金頂いてから発送まで1週間以上かかるかもしれません。「それでも欲しいぜ!」と言ってくださる優しいお客様がいらっしゃるならぜひ!注文お待ちしております。








